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TOMOX NEW YORK

ニューヨークで生活する日本人アーティストの日々の徒然日記。 ニューヨーク情報もお送りします。






ども。まだまだヨーロッパ旅行日記の続きでーす。
本日はベルギーで楽しんだアートをご紹介したいと思います。


と言ってもベルギーではちゃんとした美術館やギャラリーには1度も行ってません。
上の絵はブリュッセルから少し離れたアントワープという街のノートルダム大聖堂(Onze Lieve Vrouwe kathedraal)の礼拝堂の祭壇の上にあるものです。


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外から見た大聖堂とその礼拝堂の天井。
巨大なゴシック式の教会です。美しいです。



上のルーベンスを含む、ルーベンスの「キリスト昇架」「キリスト降架」「キリスト復活」などの有名な絵が飾られているこの教会は、日本人的には「フランダースの犬」でネロ少年とパトラッシュが生涯の終わりに辿り着いた教会と言えばすぐお分かり頂けるかと思います。
ちなみに彼と愛犬が息絶える瞬間に見た絵は「キリスト降架」だそうです。
昔は普段絵にカーテンがかかっていて見せてもらうのが有料だった為にお金のないネロ少年には最期まで見ることが叶わず、憧れの絵だった訳ですね。
で、現在の私にとっても憧れの絵であります.....というのも訪れたこの日は午後3時の時点でミサの為に一般客は入場がかなわず、目の前で見られなかったんですよ。
うわあん。ノンビリしていて出遅れました。
行かれる皆様は、お早めにご到着されることをお勧めします。


で、上の写真は遠~~~くから12倍ズームをかけて撮影しました(こんだけズームかけてて室内なのに手ブレてないのが我ながら上出来...と自画自賛)。
でも他の絵は柱の陰から遠くで見ようにも、全容は知る由もないのでした。
ここまで行ったのに非常に残念です。
特に「キリスト昇架」「キリスト降架」は写真で見ても構図や人体の描写がドラマティックで、さぞや近くで巨大な本物の絵を見れば大迫力だったろうと思います。


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2点の絵はどちらも三面鏡のような観音開きのスタイルで中央と左右に分かれて連続して描かれており、こちらの写真はどちらも主題となる中央部分。
この中央部分が全~然見えなかった。くぅぅ~。





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そういう訳でミサの後方、柱の陰から「キリスト昇架」の3連画左部分をコソ撮り。
これで精一杯。飛雄馬を見守る明子姉さん並みに柱の陰から必死で見つめました。


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こちらも見られなかった天井画。天国への入り口だそうです。
ネロとパトラッシュはここから天国へ行ったのかもね。
この写真のネタ元、教会に置いてあった本の表紙です...本物じゃありません





アントワープでは街歩きとコロッケが主なイベントだった私ですが、ブリュッセルでは美術的にも結構収穫がありました。
まずは行きたかったマグリットミュージアム。
ここはミュージアムと言っても実は彼の実際の住まいだった一戸建ての住宅。
建物の中は彼の絵以外にもマグリット的なものが点在していて、彼のインナーワールドのようで興味深いです。



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ストリートから見たマグリットの家は周囲の家と何ら区別されておらず、探し出しにくいです。
よーく見ると歩道の上に小さな「マグリット君」の形をした立て看板が...。
分かりにくっ!!!訪れる皆様、お気をつけ下さいませ。
普通の住宅を訪れる人のように呼び鈴を鳴らし、ドアを開けてもらいました。
中のお兄さんにフランス語訛りの英語で案内を受けつつ、1階の住まい部分を見学。
2階と3階の展示室群は、印刷された案内を貸し出してもらって自分で回覧。
まるっきりの放し飼いにされ、私が訪れた午前中の時点では客は私ひとり(!)だったのでゆっくりと見られて大変満足でした。
しかしこの帽子架け.....これがマグリットのものでなくて誰のもんだという佇まいです。



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階段と1階ストリート正面を向いたリビングルームの窓。
どちらもマグリットの絵に実際に出てきたモティーフで、本物を見ると思わず「おおおお」となること請け合いです。


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こちらは明るいリビングルーム。
彼の絵の中の青空みたいな壁の色。
この壁の色は本人によってしょっちゅう何度も塗り替えられていたらしく、後に調査したところ、何層にも渡って「壁の色としては普通塗らない」色、こういう水色とか黄色とかの明るくて強い色が塗り重ねられているのが分かったんですって。
気分転換?
奥さんは彼の気まぐれを容認してたんだろうなと推察され、改めてアーティストの妻は大変だなぁと思う私でした。
ところで右側の壁に掛けられている女性のヌード画、彼の奥さんがモデルだそうですが(でもあまり似てないみたいだけど???)、もともと最初に描かれたこの絵の彼女のお腹の上にはカエルが載っている構図だったのを奥さんに嫌がられ、仕方なくマグリットはカエルを貝殻に描き変えたんだそうです。
夫による度重なるリビングの壁塗りには寛容な妻も、絵の中の自分のお腹の上にカエルが載っているのは我慢ならなかったようで、彼女のOKとダメの基準はよく分からん。
私はどっちかっつうと生活空間が度々ガサガサする方が嫌だわ。



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彼は長い間画家としてだけでは食べていけず、広告代理店を経営して数々のデザインをこなしています。
彼の広告デザインもここでは多数見られますが、広告の仕事は母屋から離れて小さな裏庭を挟んだ、ガラス張りの明るい立派なアトリエで行っていました。
で肝心の自分の絵はと言うと、キッチンの前のこんな小さなスペースで描いていたようです。
絵を描く時は自分は必ずきちっとスーツ姿で、周囲にはキッチンで働く妻や2匹の犬が常に近くにいて賑やかな状態を好んでたそう。
集中できるんでしょうか?この人相当変わってます、やっぱり(笑)




IMG_1186.jpgマグリットの家を後にしてからバゲットのサンドイッチとコーヒーのランチ。スパイシーに味付けしたツナを挟んでもらったら美味しかった。特筆すべきはベルギーでもフランスでも、どこで飲んでもコーヒーが美味しいこと!
アメリカの薄く風味のないコーヒーが日常になっていた者からすると感動的です。パリなんか、ホットスポットを求めて行ったマクドナルドでもカプチーノだのダブルエスプレッソだの何種類ものコーヒーがあって、またそれがちゃんと美味しかったので驚きました。




閑話休題.....
さて、お腹もくちくなって更なる美術散歩へと、国立コーケルベルグ大寺院(Basilique Nationale du Sacré-Cœur (Basilique de Koekelberg))へと向かいました。


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目的は、大がかりなダヴィンチ展!
この展覧会、世界中を巡回しているらしく、もう日本では公開済みなようですね。

内容はペインティングとドローイングだけではありません。
彼の発明品の数々のスケッチと実物、建築デザイン、医学的・解剖学的スケッチ群、数々のアイデアを書き散らしたメモや素描、彼の足跡を追う映像、果ては彼の特技の鏡文字(左手でスラスラ書いたらしい...筆跡は大変美しいです)まで見られて、彼の弟子達の作品も数々展示されていました。
とにかく膨大な仕事量を収集しており、見応え充分です。
体力気力の充実している時に出かけないと、ダヴィンチの並々ならぬエネルギッシュな天才ぶり、仕事ぶりにヤラレてフラッフラになっちゃいます。

私もかなり時間をかけて見ましたが途中3度も長々座って休み、時差呆けも相まってか「最後の晩餐」の巨大なレプリカの前では遂に荷物抱えて爆睡してしまいました(爆)。
最後の晩餐にこだまする自分のイビキで目が覚めたおマヌケぶりでしたもん。

右の写真は、入り口ホールにあった彼の発明品飛行物体(ハングライダーと飛行機を合わせたようなもん?)。
館内は撮影禁止です。残念ですが、作品の古さを考えれば仕方ないでしょう。
作品の劣化を警戒してか照明もかなり暗めでした。




IMG_1184.jpgまたまた寄り道話。
ブリュッセルでもパリでも見かけたコンサート告知ポスター、ワールドツアー中のパーシーとアリソン・クラウス嬢。
パーシーも思わぬパートナーとの新境地開拓が独特の世界を作るのに成功しており、これが当たっている為にツェッペリンのワールドツアーが更に怪しくなってきたかも。
それともパーシーの新世代ファン獲得で更にツェッペリンにも恩恵があるか!?
再結成ライブを大成功させてこの年齢で地位を確立した後にも全く新しいことに挑戦しているパーシーに拍手。
エライ!素敵!




と、最後にはちょっぴりロック系ヨタ話にも寄り道しつつ、アントワープの美しい景色をお目にかけておしまい。
マグリットの絵のような空と、ノートルダム大聖堂を配したアントワープの街です。
という訳で、また次回~。




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テーマ:ベルギー - ジャンル:海外情報